鶴瓶研究室

ここでは鶴瓶さんの言動に関する研究を行っております。
しかしながらこの研究を進めるに当たってはサンプリングの対称の事例が非常に多く、多岐にわたりなおかつ複雑奇怪であるためとりあえずは彼が出演している番組の中の発言を少しずつピックアップして研究を進める事にしてみます。


CASE1●車を運転しているときの出来事(90年11月放送「鶴瓶・上岡パペポTV」より)


この話、文章にしてみると何の事やらさっぱりわからんかもしれませんが、会話だと気持ちが伝わる部分もあってなんとなくわかってしまうような気がするんですよね。日本語って不思議?

さて次にこのときの鶴瓶さんの感情を考察してみる事にしましょう。

最初の「運転グーッとしてましたんや」は、この話をオチまで聞いてもらいたくて相手の気持ちを引き付けようとする、強調のための擬態語と思われます。
そもそも擬態語、擬声語自体強調を目的とするケースが殆どなのですが、単に車を運転していることを表現するために擬態語を使う事はあまりないですよね。にもかかわらず重ねてまで使用するということは「この話最後まで聞いてや、面白いオチあるねんから」といった気持ちがここの「グーッと」といった擬態語に現れていると言えるでしょう。

次の「バーッ止まってて」車の連なり、道が混んでいることなどをより具体的に頭の中に思い起こそうとしてのもの、「ずーっと」自分が目的地までまっしぐらに進んでいること、次の「バーッと来たら」もそれを受けてのものと考察されます。

で、最後の「ずーっとこっちの一番右側車線でなしに・・・」これはちょっとわかりにくいですよね。これはこの後に「右折しようと思ったが右から2番目の車線を走っていたために車線変更禁止のところを強引に曲がったら10000ccクラスの黒塗りのベンツの斜め後ろへ付いてしまった」しかし「その車に乗っていたそのスジと思われる人には『右折するんやろ、前へ入り』と言われて、割り込みさせてもらった」という話とオチの布石であることを強調しようとしての表現だと思われますが、もうひとつ当時免許を取って間も無い鶴瓶氏は当然運転も不慣れで、右折しなければいけないのに右側車線の流れが速くて結局最後まで入れなかったことをも暗に含まれていると私は考察しています。これはおそらく鶴瓶氏も意図していなかったであろうが。表現の仕方を考察してみるといろいろなものが見えてくるようで面白いですね。ではまたいずれ他の事例で・・・


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